リウマチの奇跡。泣きながらやった事

心のこと 身体のこと

リウマチの奇跡。泣きながらやった事

昔、睡眠時間を削って仕事をしていた時のことです。朝起きると、足の裏の感覚がないことに気付きました。え?なに?と思っているうちに感覚が戻ってきたので、気にしませんでした。

それが数日続き、何だろう何だろう?と思いながらも放っておくと、日に日にその「感覚がない」部分が上にあがっていきました。足の裏から足首まで、さらにひざ下の感覚がなくなり、その次は太ももまで上がっていきました。

なにこれ?と思いながらも数分で戻るので気にしませんでしたがある日、首が動かせないことに気付きました。え!!!これ大丈夫?と思った次の日にはついに、手の指も動かせられなくなりました。

何だろう…。でも数分で戻るしなぁ。これ何だろう…と思っていたら、今度は右手の小指に激しい痛みが走りました。とにかく痛くてうずくまるレベルの痛みです。痛くて痛くてぅううううううって声しか出ませんでした。

その痛みも数分で消え、なにナニ何!!???と思っていると、今度はその痛みが右手の小指だけでなく薬指にも広がったのです。そしてその痛みは右の腰に。背中に…と、全身に広がっていったのです。

いよいよこれはおかしいと、やっとそこで血液検査をしに行きました。結果は「リウマチ」でした。リウマチって、おばあちゃんがなるんじゃないの?私まだ30代だよ?なんて驚きながら調べてみると

若い人たちのリウマチ投稿が出てくる出てくる…本当に驚きました。そしていろいろな画像をみて私は、ぽろぽろと涙を流しました。私のからだ、どうなっちゃうの…と。

先生からの言葉

静かに泣いている私に先生は言いました。

「これは免疫異常です。普段、免疫というのはあなたの身体を守ってくれる働きをします。例えば風邪ひいてゆっくりしていれば治るのも、あなたの免疫が働いてくれるからです。異物を攻撃して、出そうとしてくれるのです。」

「でも今のあなたの免疫は、ちょっと暴走しています。異物だけでなく、あなた自身も攻撃してしまっているのです。免疫が強すぎるのです。」と。そして続けて言いました。

「この暴走を止めるには、免疫力を落とすお薬しかありません。西洋医学では、免疫力を落とし、あなたの免疫があまり働かないようにする事しかできないのです。」「今の西洋医学ではリウマチを治すことはできないのです。そしてそれがどういう意味か分かりますか?」

「あなたは風邪を引きやすくなるし、風邪を引いたら重症化しやすくなるし、もちろん癌にもなりやすくなります。あなたは一度、癌になっていますよね?ということは、もし今このお薬で免疫を下げたら、また再発する可能性が非常に高いということです。」と。

「まだ小さなお子さんがいますよね?免疫が低くなれば、抵抗力がおちますから、疲れやすくもなります。仕事と家事の両立は難しくなるでしょう。頼れるご家族はいますか?」と。

もうここまで聞いて、こわくてこわくてボロボロ涙を流していました。でも先生は言いました。

「私の病院では、西洋医学のお薬しか出すことができません。そしてあなたはまだリウマチの初期です。漢方薬という方法もあります。免疫を落とすお薬を使うには、あなたにはまだ早すぎます。信頼できる漢方医はいますか?」と。

私は「探します」と即答しました。免疫を落とすお薬は飲んじゃいけない。と先生に言われた気がしました。そして自分でも、それを飲んだら最後。と思ったのです。続けて先生は「漢方はゆっくり体質改善をしていくので、時間がかかります。数ヶ月かかると思いますが、じっくり向き合ってみて下さい。」と言いました。

頼れる人をとにかく頼った

痛みはあっという間に全身に広がりました。とにかく痛い。寝ようにも、全身がいたいのでなかなか眠れない。子どもの寝顔を見てはボロボロ泣く日々が続きました。当時、子どもはとても小さくワンオペ育児をしていました。

以前の私は、頼るのがとっても苦手な性格でした。お願いするなんて恥ずかしいし、ダサいと思われる。自分でできるし、自分でやらなくちゃ…。ずっとそうやって生きてきたのです。

1人で何でもできるなんて、なんておこがましいのでしょうね。でもそう生きてきたのです。そんな私が、全身に痛みが広がり、人を頼るしかなくなりました。怖かったけど、力を貸してくださいと、たくさんの人にお願いをしました。

子どもと遊んでもらったり、ごはんを作ってもらったり、痛みでうまく歩けないので、通院の時には友達の肩に腕をかけ、歩きました。最初、お願いをするのは本当に勇気がいりましたし、実際に助けてもらっている時は苦しかったです…。

でも降参しました。私は1人では生きていけないと。私は今までずっと、他人によって生かされてきたんだと、降参したんです。今まで本当におこがましかったなぁと。

私はたくさんの人の優しさにふれ、涙が止まりませんでした。世界って、こんなに優しかったんだ…。と実感した瞬間でした。

感謝で涙を流した夜

ある日、ひどく痛む右手の小指の関節を触りながら思いました。ただただ右手の小指が痛いだけで、鉛筆を持つ事もできない。子どもに絵を描いてあげる事もできない。子どもが大好きなおにぎりさえ、握ってあげられない…。

小指の1つの関節が痛いだけで…。

関節ってすごいんだなぁ。今までありがとうね。こんなに大切だったなんて、知らなかった。ごめんね。と涙が溢れてきました。そして、これまで私の身体を動かしてくれた関節に、心から感謝が湧き出ててきました。

そして小指の関節だけでなく、今まで私を動かしてくれた、生かしてくれた私のからだ。骨、筋肉、内臓、皮膚、神経、細胞、、、と、私が知っている限りの全てに感謝が湧き出てきたのです。

美しいものを見ることができる目に。匂いを感じられる鼻に…と、そういった事も全てです。すると私だけではとどまらず、家族はもちろん、これまで出会ってくれた人達に、感謝の気持ちが沸いてきました。

そして、私が生きているのは、ご先祖様たちが命を繋いでくれたからなんだなぁと、命を繋いでくれた全てのご先祖様に感謝が湧き出て、私だけではなく、私の大切な人の、全てのご先祖様に感謝が湧き出てきました。

さらには地球の誕生や宇宙にまで思いを馳せ、あぁぁぁぁなんて美しいんだろう。ありがとう。ありがとう。と、感謝で涙が止まらなくなりました。そして気づいたら寝ていました。

奇跡が起こった

翌朝、とっても気持ちよく起きることができました。あぁぁぁ久しぶりだなぁこんなに良く寝れたのは。とふわふわした気持ちで起き上がりました。そして気づいたのです。あれれ?普通に起き上がってる。あれれ??身体が痛くない…。

ん???痛くない!!!足が動く!?なんだこれ!?指は???え???痛くない!!!!

なんと、全身の痛みが和らいでいたのです。自然に起きることができて、身体を動かすことができたのです。笑うことができたのです。歩いても痛くなかったのです。子どもと手を繋ぐことができたのです。

嬉しくて涙がでました。ありがとう。ありがとう。それしかありませんでした。とにかく感謝しかありませんでした。

できる事が増えた

その日を境に、完全に痛みがなくなったわけではありません。もちろん、ぅううううう…っとうずくまるほどの痛みが出ることもたくさんありました。しかし、かなり痛みは軽減しました。

友達に肩を借りないと歩けなかったのに、ゆっくりではありますが1人でも歩けるようになりました。子どもと遊べるようにもなりました。包丁で野菜を切ることもできるようになりました。

痛みの時間が少しずつ減っていき、できる事が少しずつ増えていき、旅行まで行けるようになりました。そして今では、数ヶ月に1度、みりみりっと一瞬痛みが出る程度で、リウマチになる前の生活ができるようになりました。

続けたこと&続けていること

ここまで来るのに1年以上かかりました。続けたことは、毎週漢方医のところへ行き、生薬を処方してもらった事です。その漢方(生薬)を1日2回煎じて、ゆっくり飲みました。これはとても大きかったです。先生&紹介してくれ、肩をかしてくれた友人に感謝しかありません。

また、漢方を試してみたら?と提案してくれた西洋医学の先生にも感謝しかありません。本当に私は、出会いに恵まれているなぁと思います。本当にありがとう。ただただ、感謝です。

それから、生はちみつとセイロンシナモンも続けました。詳しくはこの記事に書いてあります。→生はちみつとセイロンシナモンの組み合わせで

そして、自分のからだ全身をスキャンするようにイメージし、それぞれにありがとうをして寝るのも続けています。もちろんバタンキューと寝る事も多々ありますが。

1日の終わりにベッドに入り、寝ながらイメージしています。足の裏から頭のてっぺんまで。ありがとう。ありがとう。と声をかけています。

そして、1日見守ってくれた全てのご先祖様にありがとうをして、寝ます。

朝を迎えたら、朝を迎えられたことへの感謝も、毎朝しています。そして私と、私の大切な人を生かしてくれる全ての存在に感謝をします。と言って1日を始めています。

私はどの宗教にも属していません。ただただ、感謝の気持ちが溢れるので続けています。

リウマチから学んだこと

全ては学び。そう捉えると、リウマチになったのも理由があり、学びなのでしょう。

学んだ事は「私は1人で生きていない」「私は1人で生きていく事なんてできない」という事です。

1人で何でもできるわよ!私はそんなに弱くないのよ!そんな気持ちで生きてきました。それを思いっきり破壊してくれたのがリウマチ。

1人じゃ何もできないんだよ。たくさんの人のおかげで、私は生きているんだよと教えてくれたのがリウマチです。

世界は優しいよ。人に頼っていいんだよ。と教えてくれたのもリウマチです。

関節1つにも感謝の気持ちを持てるようになったのも、リウマチ。

お金よりも大切な事を教えてくれたのもリウマチです。(一番最初に書きましたが、私はとにかくお金を稼ぐことに執着して睡眠を削りました)

心と身体が繋がっていると教えてくれたのも、リウマチ。

…と、とにかくたくさん学びましたし、学びは今でも進行中です。本当に、人生って学びの連続だ。あまりの痛みや未来への不安で絶望の涙をしたけれど、「あいしゃ!いい加減に学びなさい!」という事だったのかもしれません。

これからも心とからだを大切に、学びを忘れずに生きていきます。最後までお読みいただきありがとうございました。