「あなたは食べたもので、できている」の意味

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「あなたは食べたもので、できている」の意味

You are what you eat.あなたは食べたもので、できている。そんな言葉がありますね。これの意味を考えたことはありますか?

その言葉どおりに受け取ると、「ジャンクフードばかり食べていたら、ジャンクな身体になる」という意味でしょうか?じゃぁ、ジャンクという意味は何でしょう?

辞書をひいてみると「役に立たないもの。がらくた。」と出てきました。

ジャンクフードが大好きで、ジャンクなものばかり食べていたら、その身体は役に立たないがらくたになってしまうのでしょうか?もちろん、不自然な食べ物ばかりを食べていたら、身体は疲労するでしょうし、身体にいいとは私は思いません。

ジャンクフード=悪にしていた過去

私は昔、ジャンクフードは悪。食べてはいけないもの。と思っていました。そして、それを食べている人を非難していた時さえあります。その時の私の顔といったら…。

眉間にシワを寄せて、自分は何でも分かっているというような顔をして、人を見下していました。

よくそんなもの食べれるね。どんな環境で動物たちが飼われているか知ってるの?どれだけその中に毒薬が入っているか知っているの?それを買うことイコール、そういう会社を応援している事なんだよ?私は食べない。くさいし。美味しくないし。

などまぁ非難の嵐をしていたのであります。怖いですね。ひどいですね。

ジャンクフードは悪じゃない。

私は積極的にジャンクフードを食べようとは思いません。だけど、ジャンクフードは悪ではありません。

あなたは食べたもので、できている。その意味は、心にもあると思うのです。私の知り合いで、ジャンクフードが大好きな女性がいます。その女性はお肌つやつや元気いっぱいです。その女性は、ジャンクフードであろうと、何であろうと、食事を心から楽しみ、とても大切に食べているのです。

私は学びました。この姿勢こそ、このあり方こそ、命に対する姿勢であり、その姿勢が自分の身体に染み込んでいくんだなぁと。

ジャンクフードを悪としていた頃、悪と思いながらも食べたことがあります。その時こころの中では「こんなの食べて大丈夫かな。あとで解毒しなくちゃ」と思いながら食べてました。

そして食べたあとは、ひどい罪悪感でした。あぁぁぁぁぁ。こんなの食べちゃった。解毒しなきゃ。食べちゃいけないものを食べちゃった。と。

そしてそんな自分を責めるのです。眉間にシワを寄せて自分を責めて、解毒だ解毒だと必死になり「私は毒を食べた」と自分に言い聞かせていたのです。思考が現実を作るのであれば、私は本当に毒を食べたことになり、苦しむのです。

一方、ジャンクフードを嬉しそうに大切に食べる彼女は、「おいしー!さいこー!」っと幸せそうに、命をいただいていたのです。

どんな食べ物だって、命なんだ

毒だ。毒だ。これは食べてはいけない。と思いながらも食べるのか。あぁ美味しいなぁ。ありがとう!と思いながら食べるのか。同じジャンクフードであっても、心と身体への作用はぜんぜん違いますね。

ジャンクフードと呼ばれるものだって、そこに命があります。人間が勝手に「ジャンクフード」と呼んでいるだけであって、すべて命でできています。

動物も植物も、人間が食べるために命を捧げてくれたのです。そんな感謝を忘れて「これは毒だ。こんなの食べ物じゃない」なんて思うなんて、どれだけ私は目の前の命に対して失礼なことをしていたのでしょう。

あなたは食べたもので、できています。命をいただいて、私たちの命にしています。何を食べるか?よりも、どんな自分が食べるか?どんな気持ちで食べるか?その姿勢の方がとっても大切です。