アロマセラピーのレシピと注意点。エッセンシャルオイル、精油の選び方。松もあるよ
アロマセラピーのレシピと注意点。エッセンシャルオイル、精油の選び方。松もあるよ
突然ですが、嗅覚というのは生きる上でとても大切な感覚です。腐っているか?食べても大丈夫か?を判断するので、大げさかもしれませんが、生死に関わる感覚だと思っています。
だから、常時マスクして嗅覚を鈍感にしゃったら、ダメなんだよ…。
っと、話がそれましたが、今日ご紹介するのは嗅覚を使ったケア。植物が持つ成分、芳香成分を借りた療法で、アロマテラピー、アロマセラピーと呼ばれています。アロマは芳香の意味。テラピー・セラピーは療法。合わせて芳香療法と呼ばれます。
私は資格を持っていて、以前は講座を開いていた事もあります。その知識を利用して、今日はアロマセラピーに使うエッセンシャルオイル(以下、精油と書きますね)の選び方、使い方、レシピ、注意点をご紹介します。
実はヨーロッパでは、精油は医療の現場で使われています。薬局に売っていますし(以前、ベルギーの薬局で購入していました)、医師が処方します。
しかし日本では精油は「雑貨扱い」。雑貨なので合成香料でも問題ありません。ただ香りを楽しみたいだけなら、合成香料でもいい!という人もいるかもしれませんが、効果も期待するならちゃんと選ばなくてはいけません。
あ。ネットワークビジネスには注意してくださいね~。飲んでも大丈夫!って謳ってる人もいるようですが、私は絶対に飲みません~。
では早速選び方から紹介します。結論、「精油」又は「エッセンシャルオイル」という記載があれば、それはまず安心です。
それ以外、例えば「アロマオイル」などと書かれている場合は、合成香料などが含まれている場合があります。
エッセンシャルオイル・精油と書かれている事が前提で、ラテン語での学名も書かれていると更に良いでしょう。例えばラベンダーなら「Lavandula angustifolia」などと書かれています。
そして、青・茶色の遮光ガラス瓶に入っているものが良いでしょう。さらにオーガニックであること。
身動きできない植物たち。自分を守る為に発している芳香成分を、ぎゅっと凝縮したのが精油です。この1滴には、ものすごい量の草花が使われているんですよ。
という事は、農薬もぎゅっと濃縮されてしまうという事。なのでなるべくオーガニックがいいですよね。
我が家で使っているのは、医療グレードであり、フランス・ベルギーでは薬局で売られている「プラナロム」という会社のものです。もう10年以上使ってます。大好き♪
もう一度言いますが精油1滴には、ものすごい量の草花が使用されるので、当然ですが農薬も濃縮されます。
なるべくオーガニックの精油を選びましょう。
そもそも精油って吸収されるの?
結論精油は体に吸収され、心にも身体にも働きかけてくれます。
経皮毒という言葉は、もうすっかり定着しましたよね。それから、香害という言葉も。皮膚から色んな成分が吸収されますし、香りがもたらす健康効果・被害はとても大きいです。
精油もです。成分の分子量が非常に小さく、簡単に皮膚の内部に浸透します。そして皮膚の真皮層にある毛細血管・リンパ管を通じて体の中に入り、血液にのって全身に運ばれ、組織や器官に働きかけてくれます。
また、呼吸器からの吸収もありますよ。空気中に広がった成分が鼻から入り、毛細血管を通じて血液にのって全身に運ばれていったり、鼻から入った成分が脳に直接働きかけて、精神的な作用ももたらしてくれるのです。すごーい
ただ、1番大切なことは、成分や作用だけでなく、自分が心地いいなぁと感じるかどうか?です。
どんなに素敵な作用があっても「この香り苦手…」と感じるならば、使わないほうがいいでしょう。それは「これは取り入れてはいけない!」というあなたの本能だからです。嗅覚がここで発揮されるのですね。すごいよ~‼
子供にも使えるの?
乳幼児でも使える!と書いてあるサイトもありますが、私の考えでは、3歳未満の乳幼児には使わなくていい。です。精油は使わず、他の民間療法で乗り越えてきました。もし使う場合は、自己責任でお願いしますね。
子供に初めて使った方法は、洗面器に熱いお湯を張り、精油を1滴たらす「芳香浴」です。蒸気と一緒に芳香成分が空気中に漂い、作用してくれます。洗面器は、子供から離れた場所において下さいね。洗面器がなければ、マグカップでもいいですよ。
大人はもちろん、3歳からでも使える精油。どれを選ぶ?
1本だけ選ぶならどれ?と聞かれたら、迷わずこれ。ティーツリーです。抗菌・抗ウイルス作用がケタはずれに優れたティーツリー。すっきり爽快な香りが特徴的で、掃除や洗濯、消臭など、いろいろな場面で使うことができる万能な精油です。
アロマと聞くとラベンダーでしょうか?ラベンダーはとても有名で、直接お肌につけられるくらい安全性の高いエッセンシャルオイルですよ。選ぶ時にはラベンダーアングスティフォリアを選びましょう。
作用としては、筋肉の痙攣や収縮を抑制したり、鎮痛作用、傷口治癒作用、精神安定作用などが挙げられます。
そして最近は、シェディングにも有効か?と話題になっていますね。ティーツリーとラベンダーアングスティフォリアの組み合わせはとっても好きです。
次はユーカリラディアタ。抗ウィルス作用、免疫力を高めてくれる作用があります。痰を切ってくれたり、鼻づまりや鼻水のときにも使えます。香りは、ティーツリーよりもスースーするのが強いので、1滴でもかなり強い爽快感があります。
虫除けスプレーを作るために使えるのがシトロネラ。市販の虫除けスプレーにはディートという強いお薬が含まれている事があります。子供はもちろん、自分のお肌にもつけたいものではありません。
虫よけスプレーを作るなら、1本持っておきたい精油です。レモンのような爽快な香りがしますよ。
ゼラニウム(子供・妊娠中は使えません)もとってもいい香り。ローズゼラニウムという別名もあるこのエッセンシャルオイルは、甘い香りと爽やかな香りが特徴です。
虫を寄せ付けない作用もあるのでシトロネラと混ぜて虫除けにするもいいですよ。神経系のバランスを整え、関節痛などの痛みへの作用にも優れています。
松の精油もありますよ。松葉(パイン)です。松自体の効果として、とにかく血栓の浄化効果が高いですよね。松についての記事はこちら(別ウィンドウで開きます)
追記:松の葉・松の茎の使い方など。
松葉エキスを作りました。作り方とその味、効果は…
動脈硬化・癌・心筋梗塞・高血圧・脳卒中などの予防になったり、リウマチ・膀胱炎・糖尿病に、また、虫歯や口内炎、歯槽膿漏に、更には白髪・薄毛の予防になるといいますよ。
症状別の使い方とレシピ
ここからは、症状別の使い方・レシピを紹介します。私が実際に使っているレシピですが、効果を保証するものではありません。また、何かトラブルに関しての、責任は負いかねます。
風邪の症状
風邪の症状がある時には、ティーツリーまたはユーカリラディアタを使っています。(ずっと同じのを使いたくないので交互に使ったりします。抗菌作用が高いのはティーツリーです。)
●芳香浴
洗面器またはマグカップに熱湯を入れ、精油を1滴たらし、蒸気と成分を部屋中に拡散させます。
●吸入
洗面器に熱湯を入れ、精油を1滴たらし、蒸気を吸入します。蒸気を逃さないように、バスタオルで顔と洗面器を覆うようにするとよいでしょう。
マグカップで吸入する時には、口と鼻とマグカップをタオルで覆いましょう。
●マッサージ
キャリアオイル(植物オイル)10mlに精油一滴を混ぜて、胸元や足の裏などをマッサージをします。スプーン1杯に精油1滴と覚えていますよ。最近は、デトックス効果を期待して、松の精油を使ってます。
虫除けスプレー
50moのスプレー容器に無水エタノール又はウォッカ5ml、シトロネラを10滴入れてよく振り混ぜます。その後に精製水を容器45ml入れて振り混ぜれば完成。子供が使わない場合はゼラニウムとブレンドするといいです。子どもも使うなら、ラベンダーとブレンドしてもいいですね。
実は、精製水を使わず、浄水器を通した水道水と精油だけで作っちゃう時も。はははは
精油を混ぜていい?精油のブレンド
精油をブレンドすると相互作用が高まりとってもオススメですよ。50ml容器なら精油は10滴です。何と何をブレンドしたらいい?という質問には、何だっていい。です。
自然を見てください。自由にいろんな草花が咲いていますよね。そしてそれが混ざり合ってとてもいい香りがしますよね。精油も同じです。
好きな香りをいくつかブレンドして、楽しんでみてください。
スプレーを使う際の注意点
※使う前によく振ってください。
※虫よけスプレーは、香りがしなくなったら効果が弱まるので、こまめにスプレーしてください。
※子供に使うときには、タオルや洋服などにスプレーをし、直接お肌にスプレーしないようにします。
※子供も大人も、使う前にパッチテストをしてください。
※作ったものは、2週間以内に使い切りましょう。
おすすめのキャリアオイル
以前はホホバオイルやスイートアーモンドオイルを使っていたのですが、最近はもっぱら「太白ごま油」です。焙煎していないから、無臭!
以前に書いた記事があるので、参照してください。太白ごま油はすごい!です。
太白ごま油の使い方 オイルうがい(オイルプリング)で解毒・デトックス
という事で、食事療法・民間療法などにプラスして、ぜひエッセンシャルオイルを使っての芳香療法も取り入れてみてください。心にも身体にも作用する、植物の偉大な力に驚くことでしょう。
エッセンシャルオイル取り扱いの注意
●直射日光の当たる場所に置かないで下さい。色の付いた遮光瓶で保管して下さい。
●冷暗所に保管し、温度変化の激しい場所には置かないようにしましょう。
●エッセンシャルオイルはプラスチック類を溶かしてしまいます。必ずガラス瓶で立てて保管して下さい。
●エッセンシャルオイルは引火性があります。火のそばに置かないで下さい。
●子供の手の届かない場所に保管して下さい。
●猫がいるお部屋では使わないようにしましょう。(肝臓での解毒作用が弱いとされているため。中毒を起こした例もあります)